ここでは、刷毛に関する質問などにお答えします。


Q:よい刷毛の選び方のポイントは?

A:一般に万能刷毛はないと考えて下さい。選び方のポイントにはいくつかありますが基本的なことを2つ挙げます。
  1. 塗装面が滑らかに仕上がり、隅も切りやすいので、毛先がよくまとまりの良い刷毛を選びましょう。
  2. 塗料のたれが少なく、楽に塗装するために、塗料含みの良い刷毛を選びましょう。

Q:低粘度の塗料で塗装する場合の刷毛選びは?

A:粘度の低い塗料を塗るときは、塗り斑が少なく、滑らかな塗装面に仕上げるために、細い毛を使用した刷毛を選びましょう。

Q:高粘度の塗料で塗装するときの刷毛選びは?

A:粘度の高い塗料を塗るときは、刷毛の運びや返しが楽に出来るように、毛腰の強い刷毛を選びましょう。

Q:水性塗料で塗装する場合の刷毛選びは?

A:水性塗料と言ってもいろんな種類がありますのでそれぞれの種類によって使い分けが必要です。
  1. 水性エマルジョン・ペイント(EP)の場合
    いわゆる水性ツヤ無し塗料の場合、獣毛の腰の強さを極端に弱くする特徴があるので獣毛100%の刷毛の場合はあらかじめ毛腰の強いものを選びましょう。
  2. 水性グロス・ペイント(GP)の場合
    水性ツヤあり、シリコン系弾性塗料は乾燥の速いので、塗料が繊維の中に浸透しにくく、洗い易い合成繊維の物をお勧めします。
  3. 湿気硬化・反応硬化型水性塗料の場合
    最近の水性塗料の主流である反応硬化型塗料の場合、極端に乾燥が速いため、根元で塗料が固まり、極端に毛捌きが悪きなります。 その為には、化学繊維100%よりむしろ馬毛・豚毛等の塗料含みの悪い獣毛を混毛した刷毛の方が塗りやすいと思われます。 但し、今現在販売されているF☆☆☆☆に対応出来る刷毛は非常に少ないので、F☆☆☆までの弱溶剤系の水性塗料をお勧めします。

Q:使用後のペンキ刷毛の保管方法は?

A:使い方、タイプによりいろいろあります。
  1. 短期間保存の場合
    毛先の変形と乾燥させないとに注意すればよいので、塗料を含ませたまま水の中に浸けておくだけで充分です。
  2. 長期間保存の場合
    シンナー等で充分に塗料を取り除きボイル油に浸けておきましょう。その際毛先の変形には充分注意しましょう。
  3. 二液性タイプの塗料使用後の保存方法
    塗装作業後直ちに、塗料を洗い落とし、ボイル油または一液性の塗料に浸けておきましょう。
  4. 水性刷毛の保管方法
    他の刷毛の保管方法と同様に考えても結構ですが、水洗いした後浸けておく水が腐らないように注意しましょう。毛切れの原因になります。

Q:料理はけの使用上の注意は?

A:殆どが獣毛を使用しているので、使用後はぬるま湯か中性洗剤でよく洗い、陰干しして乾燥した状態で保管しましょう。 ソース、たれ等に漬けっ放しにすると、毛が弱り、毛切れを起こす原因になりますので注意しましょう。

Q:新しい刷毛を使う前の手入れ方法は?

A:殆どが獣毛を使用しているので、虫に食われないよう、防虫剤を入れた箱に保管しましょう。そして使用する際はまず、 遅れ毛(短い途中に引っ掛かった毛)を取り除くために毛先をよく払ってから、ボイル油Aタイプ等に浸けこみ、充分油分を含ませましょう。 その際、毛先を変形させない様サラシ等で巻くのも一策でしょう。

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